シロツメクサの冠と言えば
女の子だったら一度は頭にのせてウフフと微笑んだことがあるはず…
長めに摘んだシロツメクサをねじれないように真っすぐ真っすぐ編み、
何度も頭に乗せて長さを確認したりしながら
輪っかにして仕上げる時は気を抜かず、キュッキュッと。
出来た冠を頭にのせる瞬間なんてそれはもうお姫様気分で
ちょっと得意気にお友達に見せたりしていました。
先日訪れた公園にはそんな淡いエピソードを思い出させるような
人懐こい愛らしいシロツメクサが沢山咲いていて、
その脇で若い女性がサックスの練習をしていました。
とても上手とは言い難い演奏でしたが
何度も同じフレーズを吹く姿からはそのフレーズにかける想いが
手に取るようにわかりました。
その光景をカービングで残しておこうとナイフを手に…
でもサックスのシルエットがいつの間にかトランペットに。
スイカの状態が悪く、あまり彫り進める事が出来ませんでしたが
まあるいシロツメクサのように丸い模様を巡らせました。
あの女性は思うように吹けるようになったかしら。
あれだけ練習したんだからきっと大丈夫。
そんなことを思う今宵…
彼女のひたむきな姿に刺激を受けたのは言うまでもありません。