清少納言は枕草子で「夏は夜」と言いました。
都会に住んでいると蛍に出逢うことはなく、
臨む夜空の月も心無しか窮屈そうに見えますが
お昼間の悪戯な日差しや、耳について離れない蝉の声がない夜は
一日のリセットをするに相応しいものを備えているような気がします。
さて、今回はフルーツカービング中級Lesson課題をご紹介します。
スイカの皮を点線のように残すカットが出てきます。
縫い物をするようにチクチクと彫り進めていくのですが、
その間隔や大きさを揃えるのは十分な練習が必要です。
Lesson課題の続きをオリジナルで彫り進めると…
リズムにのってひたすらチクチクと♪
このカットができるようになると作品の完成度が一気に高まる上に
カービングが更に楽しく感じてもらえるはず…
難しいからこそ楽しいカービングの魅力を沢山お伝えできるよう
私も頑張っていきたいと思う夏の夜…
明日もきっと蝉の声に包まれることでしょうから
今このひとときだけは静かな夏の夜を味わうことにします。