初めてメールを頂いたのは紫陽花が鮮やかに咲き誇る6月のことでした。
結婚式でゲストの方をスイカのウェルカムボードでお迎えしたいという内容のメールに
思わず胸が熱くなったのを今でも覚えています。
それから何度もメールを重ね、
デザインや文字のフォントや太さ、薔薇のイメージなどお話させてもらい
いよいよ納品前日、大きなスイカにカービングナイフを。
素敵な結婚式になりますように…
笑顔の溢れるご家庭を築かれますように…
と精一杯の気持ちを込めて薔薇とハートを刻んでいきました。
お式を終えられた新郎新婦さまから「沢山の賞賛を頂けた」とメールを頂き
ホッと一安心すると同時に
人生にたった一度の大切な日のお手伝いを
カービングを通してさせて頂けた喜びと感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
メールと一緒に送って頂いたお写真からはぬくもりを感じ、
きっと沢山の祝福に包まれたお式だったんだろうな〜と
こちらまで和やかな気持ちに。
雨上がりにお散歩を…
季節はめぐりあの時の紫陽花は綺麗に剪定されていました。
その隣りではレインリリーの白い花が可憐に咲き誇り、
誰も見ていないのを確認して「いつまでもお幸せに」とソッと呟くのでした。