私が生まれ育った奈良では
東大寺二月堂のお水取りを終えると春が訪れるとされていますが
大阪の春は力士の鬢付け油の香りと共にやってきます。
初日に続いて7日目も春場所に。
仕切りを重ねて高まる緊張感と力士の息遣いがこちらまで伝わり
立会いの間合いはこちらの呼吸も自然と止まるほどです。
相撲に必要なものは土俵とまわしだけで
足の裏以外が地面につくか、土俵の外に先に出たら負けというシンプルなルール、
かつ競技時間もラウンド制もウェイト制も国籍も関係なく、
ただただ男と男の力の勝負。
礼に始まり礼に終わる、勝って奢らず負けて腐らず・・・
その姿にはいつも学ぶものがたくさんです。
さて、この度相撲好きのお友達への誕生日プレゼントにと
フルーツカービングのオーダーを頂きました。
しっかりと目に焼き付けた取り組みの姿勢をもとにホリホリ・・・
中心を土俵に見立てて、丸いラインの外側には土俵際の俵を。
そして「白星の連続」を描き、その下段は軍配をイメージしたデザインを。
そしてもう一つ、ハネージュメロンには
薔薇のブーケと沢山のハートをホリホリ・・・
スイカもメロンもとても喜んで頂けたそうでホッと一安心♪
「もったいないから食べられない」と言って下さったそうで
カービングアーティスト冥利に尽きるのですが・・・
美味しいメロンとスイカなので是非春場所を見ながらお召し上がり下さいね。