たこ焼きのかわりに



    あと1週間もすれば4月だというのにみぞれが降るなんて。

    コブシの花にみぞれがヴェールのように優しく覆う姿は実に美しく

    冬の名残と春の到来が見事な雰囲気を醸し出していました。



    「何か大阪の食べたいものがあったら一緒に送るよ」という私の問いに

    「焼きたての甲賀流のたこ焼き」と答えたのは笑顔の種まき屋さんほりけん


    自宅の引越しを来月に控え、荷造りをしていると書道道具があれこれと出てきて

    しばらくは使わないだろう、かと言って捨てるのは忍びない・・・ということで

    書家である彼に送ることにしたのです。

    そして箱詰めをしながら彼に問うたのが前出なのですが

    焼きたての熱く美味しいたこ焼きを届けられるわけもなく

    佐川急便さんの集荷時間になんとか間に合わせようと必死でカービングを。


    時計をちらちら見ながらなんとか仕上げ、

    いつもなら作品の写真をカメラにおさめるのですが、

    それすらできないまま発送にこぎつけたのです。


    無事に受け取ってくれた彼から届いた写真・・・



    彼に書道道具いらないかと尋ねたとき、

    すぐに返ってきた返事は「きっと子供たちが喜ぶと思う」でした。

    自分のことよりも、周りの人や書道の楽しさを教えている子供たちのことを考えている

    彼らしい返事だな〜と思わずぷぷぷと笑ってしまいました。


    たこ焼きを送れなかった代わりに

    スイカには「ほりけん」の文字の横にタコを描いてみました。

    余計にたこ焼きが恋しくなてたらごめんね(笑)


    書家としての彼の活動を楽しみにするとともに

    笑顔の種をたくさん蒔いてくれることを祈っています。