スマホの経路案内を頼りに
電車とバスとタクシーを乗り継いで、山の奥のさらに奥まで。
たどり着いたその先はとても心地のいい空気が広がり、
一つ夏風が吹くと2,000個の風鈴が一斉に爽やかな音色を響き渡らせ別世界にいざないます。
本堂には心(乙女心?)くすぐる猪目窓。
季節ごとにその表情を変えるハートの窓はとても愛らしく、時間の流れに伴って動くハートの影は生き物のようでいて幻のようでもありました。
そして目線を上にすると圧巻の天井画。
160枚の画に引き込まれます。
四季折々のお花や日本文化が1枚1枚丁寧に描かれていて、できるなら寝っ転がってず〜っと眺めていたいなぁと思いながら縁側で暫しのんびり。
ゆるやかな時の流れにゆったりと身を任せることができました。
さて、お盆も終わる頃になりましたが、以前お勤めになられてた会社の社長様がお亡くなりになり、初盆を迎えられるとのことでお供え用のカービングをご依頼いただきました。
長崎の方で薬局や化粧品事業やドラッグストアなど広く展開された方だそうで、少しお話を伺うだけでその素晴らしいお人柄を感じました。
今はお子様がてんまん香粧薬房としてネット事業も拡大されているそうで、今回はそちらのロゴをりんごにカービングさせてもらいました。
メロンがお好きだったそうなので、メインにはメロンをカービング。
そして瓜にはお名前を。
マクワウリの黄色と白のコントラストもいい感じで溶け込んでくれました♪
ご依頼主の方からお預かりしたお手紙と一緒にカービングバスケットを発送させていただきました。
バスケットの状態での発送なので、いつにも増して梱包材たっぷりで素材を傷めないようにしながらもしっかり固定。
佐川さんへの文言も大きく目立つように(笑)
無事にお受け取りくださった奥様からわざわざお電話を頂戴し、「素晴らしい作品に感動しました」「早速供えさせてもらいました」と伺い、役目をきちんと果たせたと胸を撫で下ろしました。
この度はご依頼くださってありがとうございました。
カービングというとお祝いのイメージがありますが、故人の方を偲んでお供えにしていただけるなんて本当にありがたいことで、新たなきっかけを与えていただけて感謝です。
おめでとう、お元気で、ありがとう、お世話になりました、安らかに・・・シーンは違っても人を想う気持ちはきっと同じ・・・様々なシーンで私のカービングがもっとお役に立てるといいな〜と思う今日この頃です。
まだブログアップできていない作品がありますのに、順番が前後してしまってすみません。
ご覧いただきたい作品がいっぱいなので、早くアップできるように頑張ります♪