夜も遅い時間になって顔を出した月。
下弦の月の頃を越して新月に向けて欠けていく月を見ていると、(愛犬ボルゾイ)サラが旅立ってもうすぐ1年が経つことを知らされているような気がします。
ちょうど1年前の今頃、「きっと新月の夜に迎えが来るのだろうなぁ。その時は私の腕の中で安らかに見送りたい」と思いながら毎晩月を眺め、彼女の好きだった曲を小さなボリュームでずっとリピート再生しながら、彼女と過ごした日々を振り返っていました。
日毎に月が細くなり、サラの体力も弱まり、、、
新月の夜はそれまでずっと流していた音楽を止めて、体重が落ちてすっかり軽くなったサラを抱きかかえて過ごしました。
もう間も無く天に召されるであろう彼女に伝えたい想いは感謝しかなく、私のもとに来てくれたこと、毎日楽しませてくれたこと、沢山の学びを与えてくれたこと、そして私のことを信じてくれていたことに「ありがとう」と告げたのち、その時をただ静かに待ちました。
もう覚悟はできてるから大丈夫だよ・・・と心に思いながら。
世が明けて東の空が明るくなり始めた時、か細い声で鳴いてからサラは息を引き取りました。
それはちょうど新月が南中した時刻で、月が再生した時にサラは天使になりました。
一気に空が明るくなり朝日がサラと私を包み込むと、「この時を選んで旅立ったことがなんともサラらしいなぁ」と考えながら「お疲れ様でした。本当にありがとう」と最後に一言伝えたのを今でも覚えています。
このところの月はいぶし銀やロウ銀のように朧さがあって、どこか幻のような空気感が漂っていましたが、昨夜はくっきりと明らかな月でとても清々しいものでした。
あれから1年、なんだかもっと昔のようにも思えますが、サラそして彼女のお姉ちゃんワンコのフェアリを思い出しては心が安らぎあったか〜くなる日々です。
さて、先日クリニックのリニューアルのお祝いにとご注文をいただきました。
下肢静脈瘤の日帰り手術ができる数少ない医院だそうです。
お名前にあるハートをいっぱい入れちゃえと石畳のようにハートをカービング。
周囲の模様にもハートを沢山刻んで見ました。
いくら思った通りに仕上がって発送を終えたとしても、問題なくお手元に届いてお気に召していただけているかはやっぱり気になるもので・・・
無事にリニューアル当日にお届けでき、ご依頼主さまから「兵頭内科ハートクリニックの方々がとても喜んでくださっていた」と伺ってホッと一安心でした♪
ご注文くださいましてありがとうございました。