白熱した取組が繰り広げられた大相撲5月場所が幕をおろしました。
土俵に向かう力士それぞれにドラマがあり、取組の一番一番にかける想いがあり。
夜のなにわ筋をお散歩。
涼やかな風を全身で感じながら、力士の方々、そして呼出さん(土俵を作ったり、シコ名を呼び上げたり、太鼓を叩いたり)、取組を仕切る行司さん、大銀杏を結う床山さん、親方や相撲協会の方々・・・相撲に携わり支えられてる方々に思い巡らせました。
特に力士の髷を結って送り出す床山さんのお気持ちを考えると自然と胸が熱くなり、改めて大勢の人が関わり合って「ひと場所」「一番」が成り立っていることに感動を憶えます。
2ヶ月もしないうちに今度は名古屋場所が始まりますが、力士の方々が日々の稽古とおケガの治療に専念されますよう祈っています。
さて、先日お誕生日の贈り物にスイカのカービングをご注文いただきました。
男性の方への贈り物でデザインは全てお任せいただきましたので、甘くなりすぎないようシンプルに仕上げました。
私はスイカに文字を彫る時、たっぷり時間をかけて丁寧に丁寧に彫り進めます。
まずはフォント決めから。
数パターンピックアップした中からご希望のイメージやお届けする方のご年齢やご依頼主様とのご関係、スイカの縞模様とのバランスも考えながらぴったりのものを選びます。
ポップで可愛いデザインを希望されているのにゴツゴツした文字じゃおかしいですもんね。
それからナイフで文字を描き、文字部分を残して周りの皮をカットするのですが、そのカットに腕が鳴ります。
スイカは表面の硬い縞模様の皮をカットすると白い皮になるのですが、表面の黒の縞だったところが白皮では筋になって残ってるんです。
この筋を徹底的にカットするのが私のこだわりなのですが、これがなかなか大変!
文字を傷つけないように白皮をえぐらないように慎重にカットしていきます。
赤い果肉直前まで筋が深く入ってることも多く、その場合もできる限り綺麗に取り除くようにしています。
とても根気と時間を要する作業なのですが、この筋とりをするかしないかで作品の出来栄えがガラリと変わるので、手の抜けない(勿論気も抜けない)大切な作業の一つです。
次にいただいているご注文品も文字入れがあるので、デザインに溶け込むよう慎重に魂込めてカービングしたいと思います。
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